■ 『急展開ドラマ』 出会い編

*夜の公園*

【音楽:明るい感じ】

快01「あぁ〜あ。母さんが出てっからもう一ヶ月か・・・。あれからロクなことがねぇなぁ〜。
     親父もなんか変だし。こんな時、彼女でもいればなぁ〜。」

【走ってくる音】

【ドカッ(ぶつかる音)】

雪01「あっ。すいません。急いでいたもので・・・。」(目には涙)

【ギュッ(服を掴む音)】

快02「待って。君、泣いてるじゃないか。俺でよかったら話を聞くよ?」

雪02「見ず知らずの人に、このお話はできません。」

【ヒラメキ音】

快03「じゃあ、結婚しよう!!」

【ドーン】

雪03「・・・えっ?」

快04「それなら、見ず知らずじゃなくて、家族でしょ? ダメかな?」

雪04「えっ・・・。」

快05「やっぱ、ダメか。いい考えだと思ったのに・・・。」

雪05「・・・ハ八ッ。アハハッ。」

快06「ん?」

雪06「ふふっ・・・。いきなりプロポーズだなんて、
     ははっ・・・、一体何を考えてるんですかぁ?」

快07「いや、そうでもしなきゃ君の話を聞けないと思ってね・・・。」
    
快08「でも、笑った君はとてもかわいいね。」(ビシッと決める)

【バキューン(銃声)】

雪07「えっ、そんな・・・。」(大げさに照れる)

快09「やっぱ、結婚とか付き合うとか、急には無理だよね?」

雪08「えっと、・・・いいですよ。」

快10「えっ?」(間の抜けた声で)

【音楽以外停止:間】

雪09「結婚を前提に、お付き合いをしましょう?」

快11「マジで?」

雪10「マジです。」

【レベルアップの効果音?】

快12「やった〜〜〜!!!あぁっと、今さらだけど、俺は快。君は?」

雪11「雪です。快は何をしてる人なの?」

快13「俺は大学の3年。一回留年してるけどね・・・。雪も学生?」

雪12「うん。今年から大学に入る予定なの。」

快14「そっか〜。じゃあ、4つ年下かぁ〜。」

【走ってくる音】

サキ01「はぁ、はぁ・・・。探したわよ、雪!!!」

雪13「・・・サキ。ゴメンね、心配かけて・・・。」

サキ02「・・・うん。まぁ、私のほうからもフォローしてあげるから、とりあえず帰ろう?」

雪14「でも・・・。」

サキ03「えっと、こちらの人は?」(不審そうに)

快15「どうも。快って言います。」(さわやかに)

サキ04「あぁ、はいどうも・・・?」(棒読み)

サキ05「どちら様?」(キョトンとして)

雪15「私のフィアンセよ!!」

【雷の音】

サキ06「フィアンセ?婚約者?」

【ポン(ハテナ音)】

サキ07「あぁ、そっか。そうなんだ?」

快16「えぇ、そうなんですよ。さっき、出会った直後にプロポーズして・・・、」

雪16「私がOKしちゃったの!!」(照れながら)

サキ08「へぇ〜、ってちょっと待った・・・。さっき?」

快17「えぇ、ついさっきです。」

サキ09「何を考えてんのよアンタは?!」

【ドン】

サキ10「会っていきなりプロポーズかい?!」

【ドドン】

サキ11「なんでやねん!!雪も雪で、OKするなや!!」

【ドドドーン】

雪17「・・・サキ。」

【音楽以外数秒停止:間】

【バチィーーン!!!(ビンタ)】

サキ12「・・・へっ?」(信じられないといった感じ)

雪18「私のことはどんな風に言ってもいいの・・・。」

雪19「でもね、快のことを悪く言わないで!!あなたに、あなたに快の何が分かるの?!」

サキ13「いや、アンタも分かんないでしょ・・・。」(ポツリと一言)

【音楽以外数秒停止:間+効果音カラスの鳴き声】

快18「ありがとう雪・・・。愛してるよ。」

雪20「・・・快。私もよ・・・。」(2人の世界に入る感じ)

【ポワワ〜ン?(間の抜けた感じ?)】

サキ14「アンタら波長が一緒みたいだから、上手くいくんじゃない・・・?」

【間】

サキ15「えっと、快さんでしたっけ?」

サキ16「初めまして、サキって言います。」

快19「(現実に戻って)・・・あっ、はい。どうも・・・。」

サキ15「ぶしつけな質問で悪いんですけど・・・、ご職業は?」

快20「学生ですよ。」

サキ16「はぁ〜・・・。学生ですか・・・。」

雪21「3年生なんだけど、一度留年してるんだって♪」

快21「いや〜、お恥ずかしい。」

雪22「もう・・・。そんなことないよ?」

サキ17「・・・ってかさぁ。ちょっといい?」

雪23/快22「「はい?」」

サキ18「オンドレ、学生かい?!しかも留年だぁ?!」

【ドドドーン】   

サキ19「自分の足元も定まってないのに、プロポーズしてんじゃないわよ!!このボケが!!」

【雷の落ちる音】

雪24「・・・サキ・・・。」(冷徹に言って)

【バチィーーン、バチィーーーーン!!!(往復ビンタ)】

サキ20「えぇっ?!」(とても驚く)

【ガガーン(びっくり音)】

雪25「サキ?良く話を聞いてた?」(言い聞かせるように)

快23「えっと、学生だから婚約者なんですよ?」

雪26「すぐ結婚するわけないじゃない?もう、あわてんぼうなんだから?」

サキ21「いや、そうじゃなくて・・・。って、もうどうでもいいか・・・。」(あきらめ口調)
  
サキ22「どうせ言っても聞かないし。何よりビンタされるし・・・。」(半泣きであきらめモード)

雪27「あっ、そうだ!!サキ?」

サキ23「はっ、はい?」(かしこまって)

雪28「今日は泊めてもらってもいい?」

サキ24「・・・。まぁ、言いたいことはたくさんあるけど、いいわよ。」

サキ25「それじゃあ、さっさと戻らないと・・・。」

雪29「うっうん・・・。」(なごり惜しんで)
  
雪30「快・・・。せっかく会えたのに、私もう行かなくちゃいけないの・・・。」

快24「そっか・・・。でも、また明日会おうよ?」

快25「これ、オレのアドレス!!」

【ガサガサッ(あさる音)】

【キュッキュッ(サインペンで書く音)】

雪31「バイバイ、快!!あなたの夢を見て眠るからね〜!!!」

快26「オヤスミ、雪。オレも君の夢を見るよ♪」

【カツカツ(歩き去る音)】

快27「雪・・・か。いきなりのプロポーズをOKしてくれるなんて!!!」

快28「でも、彼女かぁ〜。イェッフ〜!!」(テンション↑↑)
  
快29「明日また会ったら、もっとお互いの今後について話し合わなきゃ!」

【ロクデナシの親父編に続く・・・】